2016年4月26日火曜日

今週のBar Musicスケジュール「バミューダトライアングル」「Vin Rouge」「コンピレイションCD『Bar Music × SARAVAH -Precious Time for 22:00 Later-』リリース・パーティー」「ムジカノッサ・フリー・ソウル 90s」


4/26(火)通常営業 19:00 Open
 
4/27(水)通常営業 19:00 Open「バミューダトライアングル20:00~1:00の開催です。

4/28(木)通常営業 19:00 Open「Vin Rouge通常営業スタイルで20:00~23:30の開催です。

4/29(金/祝日)通常営業 19:00 Open「コンピレイションCD『Bar Music × SARAVAH -Precious Time for 22:00 Later-』リリース・パーティー通常営業スタイルで20:00~23:30の開催です。

4/30(土)ムジカノッサ・フリー・ソウル 90s19:00~1:00の開催です。

5/1(日)通常営業 16:00 Open

5/2(月)通常営業 19:00 Open『毎週月曜日のミュージック・メニュー(2016 Spring Selection)』→http://barmusic-coffee.blogspot.jp/2016/04/2016-spring-selection.html 

5/3(火/祝日)通常営業 19:00 Open
 











4/27 Wed.
バミューダトライアングル
[DJ]小山 雅徳(Musica LocoMundo)・秋葉 裕介・高木 慶太

[at]渋谷 Bar Music
[info]03.6416.3307
※20:00~1:00の開催です。
※Music Charge ¥500













4/28 Thu.
Vin Rouge
[DJ]森田 潤
[at]渋谷 Bar Music
[info]03.6416.3307

通常営業スタイルで、20:00~23:30の開催です。
※Music Charge ¥500
http://www.musicaanossa.com/bar_music/


森田 潤
ワー ルド・ミュージックとクラブ音楽全般に関心を持つDJ。都内クラブ、ホテルで毎週のプレイの傍に、フランス、韓国、トルコなど海外にも遠征。たまにトー ク・ショウや執筆も。blackmadras名義で楽曲製作も行い、キャド・アシュリや細川玄リミックスなどもリリース。現在はエレクトロ・ユニット Omega f2;k でライブ活動中。漫画「へうげもの」のCDで2013年にポニー・キャニオンよりデビュー作を発表。














 4/29 Fri.(祝日)
コンピレイションCD『Bar Music × SARAVAH -Precious Time for 22:00 Later-』リリース・パーティー
[DJ]中村 智昭(MUSICAANOSSA)・高木 洋司(CORE PORT)
[Guest DJ]Masao MARUYAMA (musique dessinee / dessinee shop)・武藤 サツキ(Small Circle of Friends)

[at]渋谷 Bar Music
[info]03.6416.3307

※20:00~23:30の開催です。
※Music Charge ¥500




Bar Music × SARAVAH
Precious Time for 22:00 Later

RPOP-10015 定価¥2,400 (+税)

選曲:中村智昭 (MUSICAÄNOSSA / Bar Music)

やわらかな明かりが灯る夜、音楽に心躍る幸福の時へ。
渋谷「バー・ミュージック」とフランスのレーベル「サラヴァ」が全音楽ファンにおくるミッドナイト・ミュージック。

「目を閉じて音を身体に染み込ませたくなるような素敵な夜のサウンドトラック。初夏の風を感じながら、光る水面のゆらぎを楽しむ裏メニューも是非お試しあれ」松浦俊夫(HEX / TOKYO MOON)

渋 谷の一角で音楽ファンのオアシスとして知られるBar Musicと、ピエール・バルーが主宰するフランスのレーベルSARAVAHがコラボレイト。ジャズ、フォーク、フレンチ、ブラジリアン、アフリカン、映 画音楽など多彩なサウンドの息づかいが、夜の時に同化する。ヘンリー・マンシーニやジョン・コルトレーン、ギンガの絶品カヴァーも収録した、日本初CD化 4曲を含む全19曲。

    • リセスⅠ/ジャック・トリーズ
Recess I (Jack Treese) / Jack Treese
Taken from the out-track of album "Maitro The Truffle Man" (SH-10046)
1974

    • アフリカ悲歌/ビーア
Complainte Africana (Jean Duno) / Bia
Taken from the album "sources " (SHL-2100)
2000

    • 道化師のためのアバネラ /ダニエル・ミル
Habanera pour un clown (Daniel Goyone) / Daniel Mille
Taken from the album "LE FUNAMBULE" (SHL-2096)
1999

    • ジュークボックスのバラード/エリック・ギィユトン
Le ballade du juke-box (Éric Guilleton) / Éric Guilleton
Taken from the album "et s'il était deux fois" (SHL-2101)
2000

    • インタールード17/ル・コック
Interlude ♯17 (le coq) / le coq
Taken from the album "interludes" (LCCD 02)
1995

    • マフィーンに捧ぐ歌
チック・ストリートマンwithナナ・ヴァスコンセロス
Ode To Maffen (Out-Track Version) (Chic Streetman)
Chic Streetman avec Nana Vasconcelos
Taken from the single "Bande originale du film - Blanche" (SH-30006)
1975

    • カンシオーン・セグンダ/パブロ・ミラネス
Canción Segunda (Pablo MIlanes) / Pablo Milanes
Taken from the single " Bande originale du film - Lucia"(SH-30004)
1969

    • マルチニックは苦しんでいる/黒人街の住人たち
Martinik ka Souffe (Brunoy Tocknay – Euzhan Palcy)
Habitants de la Rue Cases Nègres
Taken from the album " Rue Cases Nègres "(SHL-1104)
1983

    • ノ・スル・ド・ポロ・ノルチ
ナナ・ヴァスコンセロス、ネルソン・アンジェロ、ノヴェリ
No Sul Do Pólo Norte (Nelson Angelo)
Nana Vasconcelos, Nelson Angelo, Novelli
Taken from the album " NANA NELSON ANGELO NOVELLI "(SH-10044)
1974

    • ラジオのように
ブリジット・フォンテーヌ&
アート・アンサンブル・オブ・シカゴ、アレスキ
Comme à la radio (Brigitte Fontaine / Areski Belkacem)
Brigitte Fontaine et l'Art ensemble of Chicago, Areski
Taken from the album " Comme à la radio " (SH-10006)
1969

    • モーメンツ・ノーティス/ルネ・ユルトルジェ
Moment's Notice (John Coltrane) / René Urtreger
Taken from the album " Piano Puzzle " (SH-10015)
1970

    • ラルゴ/バロック・ジャズ・トリオ
Largo (Handel) / Baroque Jazz Trio
Taken from the single (SH-40006)
1970

    • フォー・オール・ウイ・ノウ
マーヴァ・ブルームwithアート・アンサンブル・オブ・シカゴ
For All We Know (F.Karlin - R.Wilson - A.James)
Marva Broome avec l'Art ensemble of Chicago
Taken from the single (HS-400506)
1970

    • あの愛をふたたび/フランシス・レイ
Un homme qui me plaît (Pierre Barouh / Francis Lai) / Francis Lai
Taken from the single (JB UAR 600.045)
1969
    • ムーン・リヴァー/モーリス・ヴァンデ
Moon River (Henri Mancini) / Maurice Vander
Taken from the album " Piano Puzzle " (SH-10014)
1970

    • ウェイティング・フォー・ザ・ムーン/マス・トリオ
Waiting For The Moon (Jean-Pierre Mas) / Mas Trio
Taken from the album "Waiting For The Moon" (SHL-2092)
1998

    • うわごと/ダニエル・ミル
Ramo de delirios (Aldir Blanc - Guinga) / Daniel Mille
Taken from the album "Sur les quais" (SHL-2064)
1993

    • 愛の夜/レア・マサリ
A Noite Do Meu Ben (Dolores Duran) / Lea Massari
Taken from the album
" Bande originale du film - Le divorcement "(SHL-1076) 1979

    • サウダージ/ピエール・バルー&バーデン・パウエル
Saudade (Un manque habité) (Pierre Barouh – Baden Powell)
Pierre Barouh et Baden Powell
Taken from the open-reel tape
1962
※日本初CD化曲:M-1, 4, 5, 7

  サラヴァ──フランスの吟遊詩人、ピエール・バルーが60年代から現在に至るまで手掛ける、“ヨーロッパ最古”とも言われるインディペンデント・レーベ ル。「神の祝福がありますように」という意を語源とする“SARAVAH”をレーベルの名に掲げ、約50年もの長きに渡って名曲・名演を世に送り出し続け る希有な存在である。ピエール・バルー作詞、フランシス・レイ作曲による「男と女」のヒットが当初のレーベル活動継続に寄与していたにせよ、その後時々の 困難を乗り越えながら常にフランス国内外の知られざる才能をいち早く発掘し、シーンの発展に貢献した。また、バーデン・パウエルらブラジル人音楽家との親 密な交流を記録したドキュメンタリー・フィルムなども制作し、サンバ〜ボサノヴァといったブラジル音楽の魅力を独自の視点から世界に発信した功績も大き い。

 1994年か95年、まだ高校生であった僕がこうした音楽に目覚めサラヴァを初めて意識した楽曲は、ブリジット・フォンテーヌの 「ラジオのように」(1969年発表、原題「Comme à la radio」)だった。その後しばらくして上京し、DJとしての活動が本格化するなかで60年代と70年代のジャズやソウル、もう少し専門的な言葉を使う なら“レアグルーヴ”と呼ばれるものに最も夢中であった折りにデッドストック、すなわちリリース当時の不良在庫として手に入れた7インチのシングル盤があ る。これはマーヴァ・ブルームなる黒人女性ヴォーカリストのおそらく唯一の貴重な作品で、そこには“Studio Saravah”というクレジットが刻まれていた。まずは強烈にファンキーなA面に惹かれたが、一方で母性溢れるB面の「For All We Know」により魅了される。そうしてさらに、心は躍った。なぜなら、クレジットは無かったが彼女のバックがあの「ラジオのように」と同じく、高度な技術 と研ぎ澄まされた感性を持つ演奏集団、アート・アンサンブル・オブ・シカゴのメンバーであることに気付いたからだ。それはまだ今のようにインターネットで 検索をすれば情報の海がひろがる時代ではなかったゆえに、よろこびもひとしおだった。自分の中の音楽地図におけるマスターピースが、こうしてひとつ、また ひとつと埋まる刹那が堪らなく好きだ。今回「Bar Musicの22時あたりの雰囲気をイメージしたコンピレイションを、サラヴァの音源で」という依頼を頂戴した際に、あのときの“心躍る”感覚と記憶も投 影したいとまっ先に思った。


  かくして本選曲は、好評であった2015年制作のコンピレイションCD『Bar Music × CORE PORT -Precious Time for 23:00 Later-』時にも行った、現代の耳に新鮮に響くサラヴァ楽曲の発掘とその検証、そして1966年のレーベル発足から最初の10年の間に制作され今日で はスタンダードとなった楽曲のヴィヴィットな再提示を同時に行い、最終的にはそれらのスムーズなブレンドを目指すものとなった。

 ピエー ル・バルーが1969年に制作したドキュメンタリー「SARAVAH」の冒頭にはこうある──「私の願いはあなたを私達と共に旅に連れていくことです」。 以前、Bar Musicという場を“小舟”にみたてて記した際にも述べたが、2010年のオープン以来、毎夜レコードを選びながら思うことも同じ。あなたを僕達と共 に、音楽の旅に連れていくこと。この時を隔てた共事性はきっと、偶然ではない。

2016年 3月  中村 智昭(MUSICAÄNOSSA / Bar Music)
http://www.musicaanossa.com/






 
  1970年代、モンマルトルのアベスにあったサラヴァ・スタジオ。そこにはブティックも併設され、時代の空気と同調した人々が集まる梁山泊のような場で あったという。アーティストに限らず数多くの人間が出入りして、創造的でありながら何ともインティメイトな「場」を醸成していった。ここで録音された作品 のトーン、肌触りはその後のサラヴァ・サウンドの規範となり、クリエイティブでありながらも常に音楽の背景から人間そのものが迫ってくるような温かみが今 なお伝わってくる。有名なエピソードだが、たまたまスタジオ側のビストロに顔を出したアルフレッド・パヌーとピエール・バルーが意気投合し、ちょうどその 日スタジオにいたアート・アンサンブル・オブ・シカゴに引き合わせ、その場でレコーディングをしてしまった。ちょうどあの歴史的名盤『ラジオのように』を 録音している時期の出来事。


  そのように人と人が集い、出逢う場所として機能していたサラヴァ・スタジオ。様々な音楽ジャンルを残しているレーベルだが、そこには共通して人の肌触りを 強く感じるヒューマンな匂いが音から感じられる。一方それから約半世紀後、渋谷のBar Musicには"音楽"というただそれだけのキーワードで、多くの音楽愛好家たちが自然に出逢え、温かな居心地の良さを感じられる場所として存在してい る。店主の中村さんは特に意図的ではないはずだが、アベスと同じような場所を無意識に提供している仕掛人だ。夜の22時頃にもなれば、音楽と共に人々の語 らいが静かで滑らかな渦のようになっていく。その風景全体が"音楽"と言えなくもないだろう。


  そんな風景を豊かに彩るサラヴァの曲たち。パブロ・ミラネス最初期の音源からはヌエバ・トローバの香りがむせかえり、ユーザン・パルシー監督映画作『マル チニックの少年』のラスト場面に出てくる民衆の感動的なコーラス、火照ったような色気を醸し出すマーヴァ・ブルームのソウルフルネスは人の声の存在感がた まらない。そしてフレンチ・サウダージのテイストをギンガの曲にまぶしたダニエル・ミル、最終曲のピエール・バルーのつぶやきが夜の時間に美しく溶けてゆ く。深夜へのグラデーションが穏やかな色彩で変化しはじめ、やがて来る独りの時間に向けた助走として、ここにある音楽で心が少しでも潤っていただければと ても嬉しい。
 音楽と人の集い。そんな時間と場所は、ピエール・バルーが提唱し、レーベル名にした"SARAVAH (神の祝福がありますように) "という言葉が何よりも相応しいだろう。

2016年 3月  髙木洋司 (CORE PORT)












4/30 Sat.
ムジカノッサ・フリー・ソウル 90s

[DJ]橋本 徹 (SUBURBIA)・山下 洋(Freedom Suite)・高木 慶太・aribo・中村 智昭(MUSICAANOSSA)
[at]渋谷 Bar Music
[info]03.6416.3307
※19:00~1:00の開催です
※Music Charge ¥500

http://www.musicaanossa.com/bar_music/




橋本徹 (SUBURBIA)
編 集者/選曲家/DJ/プロデューサー。サバービア・ファクトリー主宰。渋谷の「カフェ・アプレミディ」「アプレミディ・セレソン」店主。『フリー・ソウ ル』『メロウ・ビーツ』『アプレミディ』『ジャズ・シュプリーム』『音楽のある風景』シリーズなど、選曲を手がけたコンピCDは250枚を越える。 USENで音楽放送チャンネル「usen for Cafe Apres-midi」「usen for Free Soul」を監修・制作。著書に「Suburbia Suite」「公園通りみぎひだり」「公園通りの午後」「公園通りに吹く風は」「公園通りの春夏秋冬」などがある。

http://apres-midi.biz
http://music.usen.com/channel/d03/

山下 洋(Freedom Suite / Wack Wack Rhythm Band)
ワッ ク・ワック・リズム・バンド、フリーダム・スイートでギタリスト兼ヴォーカリストとして活躍。DJとしての活動のほか、コンピレイションCDの選曲、リイ シューCDのライナーノーツなどへも寄稿。ヤング・ソウルの担い手としてシーンを引っ張る"東京のポール・ウェラー"的存在。



高木 慶太
ワ イルドなブラジリアンDJにしてエレガントなミュージック・スタイリスト。『セレソン』(BMG)、『フレスカ・サンバ』(EMI)、『ファンク・ブラッ ク・リオ』 (EMI)、『ベン・ヂマイス』(ユニバーサル)といった褐色系ブラジル・コンピレイションの共同監修を手掛けるほか、USENの人気チャンネル「DH- 3 usen for Cafe Apres-midi」選曲チームのコア・メンバーでもある。

中村 智昭(MUSICAÄNOSSA / Bar Music)
DJ/ 選曲家/音楽ライターとして「ムジカノッサ」を主宰、渋谷「バー・ミュージック」店主。ユニバーサル/ビクター/ディスクユニオン/インパートメント/キ ングより複数のコン ピレイションCDをリリース、ディスク・ガイドの企画・監修も手掛けると共にUSENやFM各局にも選曲を提供。執筆にはジョン・コルトレーンのトリ ビュー ト・コンピレイション『Dear J.C.』(ユニバーサル)、ベニー・シングス『The Best Of Benny Sings』(ビクター)、バラケ・シソコ『At Peace』(プランクトン)のライナーノーツや、「ラティーナ」誌、HMV発行の「Quiet Corner」への寄稿など。CALMベスト・アルバム『Mellowdies for Memories』(ラストラム)の選曲とその解説も担当している。また、渋谷「カフェ・アプレミディ」にて1999年のオープンから2009年までの 10年間店長も務めた。2013年には新レーベル「ムジカノッサ・グリプス」とコンピレイションCD『Bar Music』シリーズをスタート、続いてスモール・サークル・オブ・フレンズとのコラボ12インチ・ヴァイナル 『MUSICAÄNOSSA: Lovely Day EP』をリリース。2015年は3枚のコンピレイションを組み上げ、2016年の最新作はコアポートからのコンピレイションCD『Bar Music × SARAVAH -Precious Time for 22:00 Later-』。http://www.musicaanossa.com/







*Bar Music Schedule:Spring 2016http://barmusic-coffee.blogspot.jp/2016/04/bar-music-schedule-spring-2016.html

*最新コンピレイション『Bar Music 2015 Under Sail Selection』が世界初アナログ化楽曲7インチEPと共にリリース!→http://barmusic-coffee.blogspot.jp/2015/11/bar-music7ep.html




 
コーヒーとお酒、そして音楽。
Bar Music
バー・ミュージック  
Tel.03.6416.3307
Open / 19:00~Midnight (日曜日のみ16:00~24:00)
Close / 不定休

厳選のCDとLP、コーヒー豆も販売。



*『Bar Music 2014 Lost Relief Selection』→http://barmusic-coffee.blogspot.jp/2015/06/bar-music7ep.html

*『Bar Music × CORE PORT -Precious Time for 23:00 Later-』→http://coreport.jp/catalog/rpoz-10010.html