USENホームページ〜選曲リスト
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「Summer Selection 2011 Monday 18:00~26:00」の一枚
Muriel Winston / A Fresh Viewpoint And Muriel Winston
「usen for Cafe Apres-midi」の10周年を祝うコンピレイション『Haven't We Met?』、もうお聴きいただけましたでしょうか? Bar Musicでも、「愛の作業」によって仕上げられたハンドメイド・パッケージとともに、お客さまから大変ご好評いただいております。今回の「Summer Selection 2011」ではそれをより拡げるようなイメージで、担当する8時間をフルに使った僕なりの「10年間のベスト集」と言えるようなものを組み上げてみました。ライブラリーを丁寧に見直して1000曲以上をピックアップ、その上で流れにフィットする116曲を厳選。当然普段よりも濃い仕上がりに。これまでの10年と、これからの10年に思いを馳せながらの作業は、とても楽しいものでした。その中でも特に一枚を挙げるとするならば、やはりこのミュリエル・ウインストン唯一のアルバムしかありません。慈しみと母性が溢れる「Children's Trilogy」。黄昏のジャケットも音に寄り添う。ピアノは、スタンリー・カウエル。
「usen for Cafe Apres-midi」の10周年を祝うコンピレイション『Haven't We Met?』、もうお聴きいただけましたでしょうか? Bar Musicでも、「愛の作業」によって仕上げられたハンドメイド・パッケージとともに、お客さまから大変ご好評いただいております。今回の「Summer Selection 2011」ではそれをより拡げるようなイメージで、担当する8時間をフルに使った僕なりの「10年間のベスト集」と言えるようなものを組み上げてみました。ライブラリーを丁寧に見直して1000曲以上をピックアップ、その上で流れにフィットする116曲を厳選。当然普段よりも濃い仕上がりに。これまでの10年と、これからの10年に思いを馳せながらの作業は、とても楽しいものでした。その中でも特に一枚を挙げるとするならば、やはりこのミュリエル・ウインストン唯一のアルバムしかありません。慈しみと母性が溢れる「Children's Trilogy」。黄昏のジャケットも音に寄り添う。ピアノは、スタンリー・カウエル。
Bar Music店主の中村智昭も選曲に参加〜解説を寄稿した「usen for Cafe Apres-midi」の10周年を祝うコンピレイション『Haven't We Met?』。ハンドメイドのパッケージも好評、お店限定のスペシャル特典CD-R「usen for Cafe Apres-midi Monday Classics 2001-2011」をご用意してお待ちしております。
Benny Sings / Make A Rainbow
コンピレイション『Haven't We Met?』のライナーノーツより
コンピレイション『Haven't We Met?』のライナーノーツより
これまでの音楽~またはポップ・ミュージックの歴史において、突出したメロディーや印象的なコード進行というものは、もしかするともう世に生み尽くされているのかもしれない──なんて途方もない想いに駆られてしまうことがある(何故だろう)。キンドレッド・スピリッツというオランダはアムステルダムに拠点を置くレーベルからアナログ・リリースされた、ベニー・シングスの1stアルバム『Champagne People』、そしてジャザノヴァのソナー・コレクティヴからワールド・リリースされた2ndアルバム『I Love You Benny Sings Live At The Bimhuis』を立て続けに手にしたとき、それは嬉しくも思い違いだったことにはっきりと気づかされた。それぞれのアルバムのラストをアフター・アワーズ的に飾るワルツ・ソングは音楽の持つ豊かさや穏やかさ、ピュアな愛のようなもので溢れ、確実に僕の中の何かを満たしたのだ。
当時まだ新興の小さなレーベルであったドックス・レコーズからデビューして間もなかったベニー・シングスを、真っ先に強い信念を持って世界にプレゼンしたキンドレッド・スピリッツに『Soul Purpose Is To Move You』という、名曲「Champagne People」を収録したコンピレイション・アルバムがある。これは、その作品におけるレーベルからのメッセージである。
「僕たちは、ファースト・フード化してゆくポップ・ミュージックに抵抗するためにここにいる。たとえば身体に良いものを食べたり、旅をしたり、本を読んだりするのと同じように、ひとは素晴しい音楽に出会うことで、もっと質の良い人生を送ることができるはず」
この文章は、つい先日届けられたばかりのベニー・シングス最新作『Art』のライナーノーツを執筆した際にも紹介させてもらったのだが、USENチャンネル「D/H-3 usen for Cafe Apres-midi」の放送開始10周年を祝う『Haven't We Met』にこそ、より相応しいのかもしれない。
「Make A Rainbow」──セレクターとして、音楽と共にある皆さんの未来に美しい虹がかかることを祈りながら。
2011年 5月 中村智昭
http://www.musicaanossa.com/
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