2014年5月26日月曜日

毎週月曜日のミュージック・メニュー(BGM~2014 Early Summer)


本日からの毎週月曜日は、Bar Music店主である中村智昭が選曲する「USENチャンネル『D/H-3 usen for Cafe Apres-midi 2014 Early Summer Selection(放送期間5/26~7/13)Monday 18:00~26:00 by Tomoaki Nakamura」の放送を、リアルタイムで店内BGMとしてお聴きいただけます。

USENホームページ→http://music.usen.com/channel/d03/
本セレクションの一枚

Donny Hathaway『Live At The Bitter End 1971』
毎年4月の第3土曜日に全世界同時開催されている、RECORD STORE DAYというのをご存知でしょうか? これは「レコード屋さんに行ってレコードを買おう! 音楽を楽しもう!」というお祭りで、限定のアナログ・レコードなどのリリースを様々なアーティストが行い、それを音楽ファンが実店舗に足を運んで購入するという、2008年よりスタートした新たな取り組み。ここ日本でも2014年の当日は各地の主要レコード店オープン前に長蛇の列ができるなど、いよいよ話題になりつつありますが、中でも私的に例年以上の興奮をもたらしてくれたトピックは、ダニー・ハサウェイの『Live At The Bitter End 1971』の存在でした。その内容は、以前にこの場でご紹介させていただいたCD4枚組ボックス・セット、『Never My Love: The Anthology』のディスク3である未発表ライヴ音源を2枚組でLP化したもので、僅か4000セット・プレスのナンバリング入り(世界中にいる世代を越えた彼のファン数から考えると、相当少ないように思えます)というもの。何とか手にすることができて以来、クールなデザインかつ丁寧に制作されたジャケットを眺めながら、毎晩ターンテーブルにのせています。ちなみに「Voices Inside (Everything Is Everything)」はCDとはまた別日の演奏が収録されていたので、この嬉しくもマニアックなサプライズをみなさんと共有すべく、こちらを深い時間に選曲しておきますね。(中村智昭)









Bar Music店主の中村智昭も選曲に参加〜解説を寄稿した「usen for Cafe Apres-midi」の10周年を祝うコンピレイション『Haven't We Met?』。ハンドメイドのパッケージも好評、お店限定のスペシャル特典CD-R「usen for Cafe Apres-midi Monday Classics 2001-2011」をご用意してお待ちしております。





Benny Sings / Make A Rainbow
コンピレイション『Haven't We Met?』のライナーノーツより







これまでの音楽~またはポップ・ミュージックの歴史において、突出したメロディーや印象的なコード進行というものは、もしかするともう世に生み尽くされているのかもしれない──なんて途方もない想いに駆られてしまうことがある(何故だろう)。キンドレッド・スピリッツというオランダはアムステルダムに拠点を置くレーベルからアナログ・リリースされた、ベニー・シングスの1stアルバム『Champagne People』、そしてジャザノヴァのソナー・コレクティヴからワールド・リリースされた2ndアルバム『I Love You Benny Sings Live At The Bimhuis』を立て続けに手にしたとき、それは嬉しくも思い違いだったことにはっきりと気づかされた。それぞれのアルバムのラストをアフター・アワーズ的に飾るワルツ・ソングは音楽の持つ豊かさや穏やかさ、ピュアな愛のようなもので溢れ、確実に僕の中の何かを満たしたのだ。
当時まだ新興の小さなレーベルであったドックス・レコーズからデビューして間もなかったベニー・シングスを、真っ先に強い信念を持って世界にプレゼンしたキンドレッド・スピリッツに『Soul Purpose Is To Move You』という、名曲「Champagne People」を収録したコンピレイション・アルバムがある。これは、その作品におけるレーベルからのメッセージである。

「僕たちは、ファースト・フード化してゆくポップ・ミュージックに抵抗するためにここにいる。たとえば身体に良いものを食べたり、旅をしたり、本を読んだりするのと同じように、ひとは素晴しい音楽に出会うことで、もっと質の良い人生を送ることができるはず」

この文章は、つい先日届けられたばかりのベニー・シングス最新作『Art』のライナーノーツを執筆した際にも紹介させてもらったのだが、USENチャンネル「D/H-3 usen for Cafe Apres-midi」の放送開始10周年を祝う『Haven't We Met』にこそ、より相応しいのかもしれない。

「Make A Rainbow」──セレクターとして、音楽と共にある皆さんの未来に美しい虹がかかることを祈りながら。

2011年 5月  中村智昭














コーヒーとお酒、そして音楽。
Bar Music
バー・ミュージック  
Tel.03.6416.3307
Open / 18:00~Midnight (日曜日のみ16:00~24:00、金曜日は朝まで営業しております)
Close / 不定休
厳選のCDとLP、コーヒー豆も販売。





*Muriel Winston『A Fresh Viewpoint』入荷のお知らせ→http://barmusic-coffee.blogspot.jp/2014/04/muriel-winstona-fresh-viewpoint_25.html




*スタッフ募集のお知らせ〜あんこ店長(チワワ♀6歳)一家のお花見〜→http://barmusic-coffee.blogspot.jp/2014/04/6.html

*コンピレイションCD『Bar Music2013』好評販売中!→http://musicaanossa-since1999.blogspot.jp/2013/10/1022-tue-cdbar-music-2013.html

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