2023年2月4日土曜日

2/8 Wed.「MUSICAÄNOSSA presents ANTHOLOGY VOL.3 DIRE編」[DJ]廣瀬 大輔 ELLA RECORDS・中村 智昭 MUSICAÄNOSSA / Bar Music Shibuya,Tokyo

 MUSICAÄNOSSA presents ANTHOLOGY <anthos+logia> VOL.3 <<JAZZ DIRE編>>>

「廣瀬大輔が特定のカテゴリーを設定して、それはアーティストであったりレーベルであったりジャンルであったり、Bar Musicのサイトに短いコラムと少しのディスクレヴュー、DJではスタートの20時から21時までの1時間をそのテーマでレコードをプレイします。第3回のテーマはイタリアのジャズ・レーベルDIRE。その後は、店主・中村智昭と廣瀬が23時まで」(廣瀬 大輔 ELLA RECORDS)


2/8 Wed.
MUSICAÄNOSSA presents ANTHOLOGY <anthos+logia> VOL.3 <<
DIRE編
>>
[DJ]廣瀬 大輔(ELLA RECORDS)・中村 智昭(MUSICAÄNOSSA / Bar Music Shibuya,Tokyo) 
[at]渋谷 Bar Music 
[info]03.6416.3307
http://barmusic-coffee.blogspot.com 
※18:00オープン、着席の通常営業スタイルで20:00~23:00の開催です。
※新型コロナウイルス禍以前の5割程度の人数で入店を制限しておりますので、事前予約またはご来店直前にでもお電話でテーブルをおさえていただけますと幸いです。  
※検温、消毒、マスク着用、お客様着席時のグループ別ソーシャルディスタンスの確保、換気など、ウイルス対策へのご理解とご協力をお願いいたします。
※Music Charge + Entrance Fee ¥1000
 
 
 

廣瀬 大輔(Ella Records)
ヴィンテージ・レコード・ディーラー&ショップElla Records所属。かつてはDANCE MUSIC RECORDのジャズ・バイヤーとして新譜を供給し、ライターとして“Jazz Next Standard”シリーズや「Jazz MeetsEurope」、「500 Club Jazz Classics」、“Jazz The New Chapter”シリーズ等の書誌や多くのライナーノーツ等へ新旧問わずジャズ/クラブ・ミュージックに関する執筆/寄稿、またDJ/選曲活動を行う。

●コラム by 廣瀬 大輔(Ella Records)
Enzo ScoppaとCicci Santucciのコンビが参加したアルバムには、びょーんびょーんと謎の民族楽器で演奏される楽曲が突然入ってくる。曲調も他の収録曲の空気を読まずに大概が素っ頓狂だ。Direからの『On The Underground Road』や、FLYのライブラリー音源、2人がそろってゲスト参加したLiving Musicの『To Allen Ginsberg』でも聴くことができる。いずれも楽器名も演奏者もクレジットされていない。

そんな訳で、以前SNSに投げてみたところ「これは僕の故郷、サルディーニャ島の伝統楽器<<Launeddas>>だよ」と教えてもらった。ありがとうございます。<<ラウネダ>>。ググってみたところ、英語での記事は多いが、日本語での検索結果は1ページにも満たない。リード楽器なのできっと吹いてるのはEnzo Scoppaの方なのだろう。

イタリアのジャズがレーベル単位で本格的に紹介されたのは90年代中ごろ。まだアシッド・ジャズの影響下にあった中でミラノに立ち上げられたレーベルRight Tempoが、サブ・レーベルRight Tempo Classicsとして自国のジャズの紹介を始めた。Carosello音源をまとめた『Tempo Jazz』『Tempo Jazz Volume Due』、Dire音源をまとめた『Dire Tempo Jazz』など。コンパイルはGerald Frisina。ただし、レーベルとしてはラウンジ・ブームの影響を受けて、イタリアン・サントラをメインとしたEasy Tempoが主流となり、Right Tempo Classicsは早々に打ち切られた。

この一連のRight Tempo Classics作は、2000年以降も暫くはデッドストックとしてSchema本体のディストリビューターFamily Affairから格安で入手可能な状態が続いたため、セールスは芳しくなかったのだろう。でも自分は好きだったので仕入れ続けた。デッドストックのお陰で上代もお安くできたこともあり、まずまずは手に取っていただけたかと思う。多くはそのストックを売り切った。一番最初にディストリビューター側のストックが切れたのは、Santucci/Scoppaコンビの『On The Underground Road』だった。
 
自分はRight Tempoのコンピで知ったイタリアン・ジャズ・レーベルのDire。アルバムでの単発再発はセカンド・カヴァーで行われたため、数字のタイポ・デザインの存在をその時は知る由もなし。全部揃ってたら素敵な気もするが、音方面的にすべてが欲しいわけでもないし、Renata Mauroの『5』番が個人的趣向としては高すぎるんで、きっと揃わない。でも揃ってたら素敵な気もする。揃えたい。  
 


【ディスク・レヴュー】


Flavio Ambrosetti / Jazz Stars 
タイポ・ジャケの「2」番。スイスのアルト奏者のFlavio Ambrosetti。息子であるトランぺッターのFranco AmbrosettiやGeorge Gruntz、Daniel Humair等のスイス勢参加のクインテット。Daniel Humair作曲の「Sunday Walk」は、SABAのJean-Luc Ponty作品のタイトルにもなった楽曲。
 
 


Guido Manusardi Sound / Piano Jazz 
タイポ・ジャケの「3」番。イタリア人ピアニストながら北欧/東欧での活動も長く、本作も当時移住していたルーマニア勢との録音。個人的には最初に入手したDireのタイポ・ジャケなので愛着あります。セカンド・カヴァーが音圧低くこちらに期待したのですが、残念こちらも音圧低いです。
 



Barigozzi, Rocchi, Milano, Pillot / Quartetto Jazz 
タイポ・ジャケの「8」番。テナー奏者Giancarlo Barigozziのワンフロント・カルテット。ピアノはOscar Rocchi。「Harakiri」(腹切?)とか「Satori」(悟り?)という日本文化の影響下であることを感じさせる楽曲も収録。といっても和モチーフではなくフリー片足の熱いポスト・バップ。



Santucci, Scoppa / On The Underground Road 
タイポ・ジャケの「10」番。コラム内で何度か触れたCicci SantuciとEnzo Scoppaのコンビによるアルバム。プロデュースはライナーノーツ込みでPiero Umilianiが担当。パーカッションも多く配された「Tangana」や「Tip Cat」といった跳ねたトラック。くだんの民族楽器ラウネダは「Barbagia」で使用。
 



Franco Ambrosetti / The Jazz Live Situation 
タイポ・ジャケの「11」番。そしてこのDireの数字タイポ・ジャケはこの「11」番が最後となります。「2」番のFlavioの息子のトランぺッターFranco Ambrosetti。Milesの「The Sorcerer」カヴァーや、エレピ・ジャズ・ロックな「The Tango」など。




 

中村 智昭(MUSICAÄNOSSA / Bar Music Shibuya,Tokyo)
1977年広島生まれ。渋谷「バー・ミュージック」店主。1995年にDJをスタートし、1999年より「ムジカノッサ」を主宰。選曲家としてユニバーサル/ビクター/インパートメント/キング/コアポート/ディスクユニオンより複数枚のコンピレイションCDやヴァイナルをリリース、ディスク・ガイドの企画・監修も手掛けると共にUSENやFM各局にも選曲を提供。ジョン・コルトレーンのトリビュート・コ ンピレイション『Dear J.C.』(ユニバーサル)、ベニー・シングス『The Best Of Benny Sings』(ビクター)のライナーノーツや、「Latina」誌、HMV発行の「Quiet Corner」、リットーミュージック「Jazz Next Standerd」シリーズへの寄稿など。CALMベスト・アルバム『Mellowdies for Memories』(ラストラム)の選曲とその解説も担当している。また、渋谷「カフェ・アプレミディ」にて1999年のオープンから2009年までの10年間店長も務めた。2010年渋谷に「バー・ミュージック」をオープン。2013年にはレーベル「ムジカノッサ・グリプス」をスタート。近年はスモール・サークル・オブ・フレンズ/STUDIO75とのコラボレーションも活発化している。晩年のテリー・キャリアーのCDオンリー音源から厳選し世界初ヴァイナル化した『Tokyo Moon』や、コンピレーションCD+7”EP『Bar Music』シリーズも好評。
 

 

Rest In Peace.


2022年9月24日、敬愛するアメリカのジャズ・サックス奏者ファラオ・サンダースが天国へと向かいました。僕にとっては音楽の深渕とその楽しさを、美しいメロディーと唯一無二のブロウで教えてくれた恩人。本当に、本当にありがとうと言いたい。安らかに。Bar Music 店主 中村 智昭



 

 

 

 

4年前に初アナログ化音源を中心にムジカノッサで組んだコンピレーション『Tokyo Moon』の2ndプレス・エディションを、2022年12月3日にリリースしました。「Truth In Tears 2」を追加収録、"Moon White"カラー盤で特製ポスター付きの豪華仕様です!中村 智昭

 
 

 

 

〜Charles Stepney『Step On Step』入荷のお知らせ 〜

MUSICAÄNOSSA Top Reccomend ~ D/H3 usen for Cafe Apres-midi 2022 Early Autumn Selection(放送期間 8月29日~10月9日 毎週月曜18:00~26:00) 

 

 

Charles Stepney『Step On Step』(2022年 / International Anthem)
もしも貴方がチャールズ・ステップニー(1931-1976)という名前を知らないとしても、キーファーやジョン・キャロル・カービーといった現行シーンの先端を行くアーティストたちにいま心を奪われているならば、この作品は絶対に耳にすべきだ。時を遡ること約50年前の1970年前後、シカゴのサウスサイドにあったという自宅の地下スタジオにてデモ的に多重録音されたこれらの楽曲は、間違いなく彼らが行き着こうとする場所に先んじている。
 
そして、もしも貴方がミニー・リパートンやテリー・キャリアー、またはアース・ウィンド&ファイアーという名前を知っているならば、やはりこの作品を絶対に耳にすべきだ。なぜならば彼らはその活動の最初期に、チャールズ・ステップニーという編・作曲家/プロデューサーの手によって世に送り出されたからだ。また、同時期のラムゼイ・ルイスやデルズといったすでに十分キャリアを重ねていた者たちも同様に、チャールズ・ステップニーのスコアと指揮に導かれ未踏の境地へと達していた。
 
そうしたことを踏まえて『Step On Step』と向き合うとき、僕たちはついに偉大な音楽家の核心に迫ることができる。ニュー・ロータリー・コネクションに提供した稀代の名曲「I Am The Black Gold Of The Sun」のプロトタイプ「Black Gold」の鈍く、それでいてあまりに眩しい輝きはいったいどうだろう。僕は、胸の高鳴りを抑えることができない。
 
今回の初秋セレクションでは、リズムボックスに導かれる柔らかな音像からシュギー・オーティス「Pling!」をすぐに連想してしまった「Roadtrip」や、後にアース・ウィンド&ファイアーが歌い大ヒット曲となる「That's The Way Of The World」を選んだ。現代のポピュラー音楽史におけるミッシングリンクとも言える、これほどまでに貴重で尊い音源のマスターテープが、長期の間にほぼ劣化もせず無事に残されていた奇跡に感謝する。Bar Music 店主 中村 智昭
 
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曜日ごとの営業時間のご案内
 
【月曜日】Bar Music Shibuya,Tokyo 18:00 ~ Midnight 

 

【火曜日】Bar Music Shibuya,Tokyo 18:00 ~ Midnight/お昼のカレーとパスタの店「ミュージック」11:00 ~ 15:00(L.O.14:00)

 

【水曜日】Bar Music Shibuya,Tokyo 18:00 ~ Midnight/お昼のカレーとパスタの店「ミュージック」11:00 ~ 15:00(L.O.14:00)

 

【木曜日】Bar Music Shibuya,Tokyo 18:00 ~ Midnight/お昼のカレーとパスタの店「ミュージック」11:00 ~ 15:00(L.O.14:00)

【金曜日】Bar Music Shibuya,Tokyo 18:00 ~ Early Morning

 

【土曜日】Bar Music Shibuya,Tokyo 18:00 ~ Midnight

 

【日曜日】Bar Music Shibuya,Tokyo 15:00 ~ 24:00




コーヒーとお酒、そして音楽。
Bar Music Shibuya,Tokyo
バー・ミュージック  
東京都渋谷区道玄坂1-6-7-5F 
Tel.03.6416.3307
Open / 18:00~Midnight (金曜日は翌早朝まで、日曜日は15:00オープン)
Close / 不定休
厳選のCDとレコードも販売。




お昼のカレーとパスタの店「ミュージック」
東京都渋谷区道玄坂1-6-7-5F 
Open / 毎週火・水・木曜日 11:00~15:00
(L.O.14:00) 
厳選のCDとレコードも販売。
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