「廣瀬大輔が特定のカテゴリーを設定して、それはアーティストであったりレーベルであったりジャンルであったり、Bar
Musicのサイトに短いコラムと少しのディスクレヴュー、DJではスタートの20時から21時までの1時間をそのテーマでレコードをプレイします。第5回のテーマはDOLLAR BRAND (ABDULLAH IBRAHIM)。その後は、店主中村智昭と廣瀬が23時まで」(廣瀬
大輔 ELLA RECORDS)
6/7 Wed.
MUSICAÄNOSSA presents ANTHOLOGY <anthos+logia>、VOL.5 DOLLAR BRAND (ABDULLAH IBRAHIM) 編で、Bar Musicの13周年を祝う
[DJ]廣瀬 大輔(ELLA RECORDS)・中村 智昭(MUSICAÄNOSSA / Bar Music Shibuya,Tokyo)
[at]渋谷 Bar Music
[info]03.6416.3307
http://barmusic-coffee.blogspot.com
※18:00オープン、着席の通常営業スタイルで20:00~23:00の開催です。
※新型コロナウイルス禍以前より入店人数を制限しておりますので、事前予約またはご来店直前にでもお電話でテーブルをおさえていただけますと幸いです。
※消毒、お客様着席時のグループ別ソーシャルディスタンスの確保、換気など、ウイルス対策へのご理解とご協力をお願いいたします。
※Music Charge + Entrance Fee ¥1000
廣瀬 大輔(Ella Records)
ヴィンテージ・レコード・ディーラー&ショップElla
Records所属。かつてはDANCE MUSIC RECORDのジャズ・バイヤーとして新譜を供給し、ライターとして“Jazz Next
Standard”シリーズや「Jazz MeetsEurope」、「500 Club Jazz Classics」、“Jazz The
New Chapter”シリーズ等の書誌や多くのライナーノーツ等へ新旧問わずジャズ/クラブ・ミュージックに関する執筆/寄稿、またDJ/選曲活動を行う。
●コラム by 廣瀬 大輔(Ella Records)
”EKAPA”。ズールー語で南アフリカの都市”ケープタウン”を表す単語。そのケープタウンで生まれた音楽”ケープ・ジャズ”。ケープ・ジャズを代表するアーティストであり、そのジャンルの始まりとされるピアニストDollar Brand。そして、同じく南アフリカのケープタウン出身であるDollar Brandの妻、Sathima Bea Benjaminが設立したレーベルがEKAPA。
という訳で、今日は”EKAPA”は”ケープタウン”、これだけでも覚えていってください。
前職でジャズ・バイヤーをしている際に、Blackhawkレーベルのデッドストックをまとめて仕入れられる機会が幾度かあった。Steve Kuhn Trioの『Life's Magic』を含むそのデッドストック・リストには、EKAPAとBlackhawkのライセンスの関係からEKAPA関連の作品も幾つか掲載されており、仕入れが可能であった。ちなみにSathima Bea Benjaminのタイトルは割と早い段階にデッドストック・リストから消えてしまっていたはず。そんな中の1枚、Dollar BrandがCarlos Wardとのデュオで行ったライヴ・レコーディング・アルバム『Live At Sweet Basil Vol.1』。
このアルバム『Live At Sweet Basil Vol.1』はBar Musicクラシックのうちの1枚である。自分が断言するのもどうかと思うが、中村店主以外の方からBAR MUSICで掛かっていて気に入ったという話を伺ったことが一度ならずある。私がそのような噂を聞いたことがあるくらいである。きっとそうに違いない。そして、もう優に10年以上前になるが、先述の仕入れたデッドストックを購入したと中村店主から報告いただいたこともあった。自分とBar MusicとDollar Brand。そんな由縁もあってBar Musicで何かの特集をするならば、一度はDollar Brandを取り上げたいと思った次第。それならばBar Musicのアニヴァーサリー月間の6月しかないだろうということで。今回はDollar Brandです。よろしくお願いいたします。 ちなみに今回はあくまでDollar Brand。Chris McGregor周辺のケープ・ジャズ、ケープ・ジャズとは言えないまでも南アフリカ出身アーティストの回もいつかの機会にやりたいです。
【ディスク・レヴュー】by 廣瀬 大輔(Ella Records)
・Dollar Brand Trio / Anatomy Of A South African Village
オランダのFontanaからの一連のMarte Rolingデザイン・シリーズの1つ。1965年にデンマークのカフェ・モンマルトルで南アからの仲間とのトリオ編成で行われたライヴ録音。タイトル曲はDanish Radio Big Bandのために書かれた組曲的楽曲。
・Gato Barbieri/Dollar Brand / Hamba Khale!
アルゼンチン出身のGato Barbieriと南ア出身のDollar Brandがイタリアで録音したデュオ・アルバムのタイトルは『Hamba Khale!』、”さよなら!”の意。2曲のフリー・インプロヴィゼーションに挟まれた「Hamba Khale」が昇天アフリカン小曲。
・Dollar Brand / African Herbs
Dollar Brandが命名親となった南アのインディペンデント・レーベルThe Sun。本作でDollar Brandは初めてエレピをレコーディングに使用。彼自身のつぶやき含めて怪しげなヴァイブスを放つ「African Herb」、妻の名を冠した「Sathima」など。
・Dollar Brand / Blues For A Hip King
70年代には南アに短期的に帰国するようになったDollar BrandはThe Sunから多くの作品をリリース。南アはヨハネスブルクでの録音ながら、Harold Land、Blue Mitchell、Buster Cooperといったアメリカからのホーンも加わった大所帯作。このアルバムでDollar Brandソプラノ・サックスも執る。
・Abdullah Ibrahim With Carlos Ward / Live At Sweet Basil Vol.1
Carlos Wardは海軍でドイツ駐在中にKarl Berger等と出会い、米国に戻る前にDon Cherry、Dollar Brandと共演(日本盤オンリーで『第三世界=アンダーグランド』としてリリース)。そこから長く両名の交友は続く。1983年にデュオで録音された本作。『Vol.1』とあるが『Vol.2』は存在せず。
中村 智昭(MUSICAÄNOSSA / Bar Music Shibuya,Tokyo)
1977年広島生まれ。渋谷「バー・ミュージック」店主。1995年にDJをスタートし、1999年より「ムジカノッサ」を主宰。選曲家としてユニバーサル/ビクター/インパートメント/キング/コアポート/ディスクユニオンより複数枚のコンピレイションCDやヴァイナルをリリース、ディスクガイドの企画・監修も手掛けると共にUSENやFM各局にも選曲を提供。ジョン・コルトレーンのトリビュート・コ
ンピレイション『Dear J.C.』(ユニバーサル)、ベニー・シングス『The Best Of Benny
Sings』(ビクター)のライナーノーツや、「Latina」誌、HMV発行の「Quiet Corner」、リットーミュージック「Jazz
Next Standerd」シリーズへの寄稿など。CALMベスト・アルバム『Mellowdies for
Memories』(ラストラム)の選曲とその解説も担当している。また、渋谷「カフェ・アプレミディ」にて1999年のオープンから2009年までの10年間店長も務めた。2010年渋谷に「バー・ミュージック」をオープン。2013年にはレーベル「ムジカノッサ・グリプス」をスタート。近年はスモール・サークル・オブ・フレンズ/STUDIO75とのコラボレーションも活発化している。晩年のテリー・キャリアーのCDオンリー音源から厳選し世界初ヴァイナル化した『Tokyo
Moon』や、コンピレーションCD+7”EP『Bar Music』シリーズも好評。
Bar Musicはみなさまに支えられ、2010年6月1日のオープンより数えて13周年を迎えます。誠にありがとうございます。
ようやく行動制限などが全面的に撤廃されたとはいえ、いまだ新型コロナウイルス禍にある現在の状況をふまえ慎重に検討を重ねた結果、アニヴァーサリーは毎週金曜深夜に行う選曲会として分散開催することにいたしました。また、レギュラー・イヴェントに関しましても、各夜13周年をテーマとして行う予定になっております。
もしご都合の良いタイミングがありましたら、ぜひお気軽にお越しくださいませ。心よりお待ちしております。
2023年5月29日 Bar Music Shibuya,Tokyo 店主・中村智昭
金曜日の真夜中に、Bar Musicの13周年を祝う
※各詳細は順次UPいたします。
6/2 Fri.←台風接近による悪天候のため、延期となりました。
Side A
[DJ]中原 仁(J-WAVE SAUDE! SAUDADE…)・青野 賢一・中村 智昭(MUSICAÄNOSSA / Bar Music Shibuya,Tokyo)
[at]渋谷 Bar Music
※18:00オープン、23:30~28:00の開催です。
6/9 Fri.
Side B
[DJ]Masao MARUYAMA(from dessinee shop)・宮崎 優子・中村 智昭(MUSICAÄNOSSA / Bar Music Shibuya,Tokyo)
[at]渋谷 Bar Music
※18:00オープン、23:30~28:00の開催です。
6/16 Fri.
Side C
[DJ]FK・Takumi Koizumi(roph recordings)・中村 智昭(MUSICAÄNOSSA / Bar Music Shibuya,Tokyo)
[at]渋谷 Bar Music
※18:00オープン、23:30~28:00の開催です。
6/23 Fri.
Side D
[DJ]Nashimoto Hollywood(Coup d'état!)・長谷川 直哉・中村 智昭(MUSICAÄNOSSA / Bar Music Shibuya,Tokyo)
[at]渋谷 Bar Music
※18:00オープン、23:30~28:00の開催です。
6/30 Fri.
Side E
[DJ]添田 和幸・鈴木 信太郎・中村 智昭(MUSICAÄNOSSA / Bar Music Shibuya,Tokyo)
[at]渋谷 Bar Music
※18:00オープン、23:30~28:00の開催です。
Terry Callier誕生日の5月24日、当店オリジナルのスペシャルT-shirt発売!
Bar Music店主・中村智昭が組んだコンピレーションLP『Tokyo Moon』のジャケット写真を使用した、当店のみ販売のスペシャルT-shirt!
Photo by Rui Tsuguchi
Size: S/M/L/XL¥4800(税込)
テリー・キャリアー
ソウル、ジャズ、フォークの狭間をブルースと共に独自のスタイルで紡ぎ、2012年に帰らぬ人となった孤高のシンガー・ソング・ライター。
通販はこちら!→https://barmusic.buyshop.jp
現代ポーランド・ピアニズムの至宝、スワヴェク・ヤスクウケのアルバム群から超厳選の5曲を2023年4月26日に世界初アナログ化でリリースしました! 衝撃の「Sea I」、トリオでグルーヴする「Chili
Spirit」、美しき「Moments」.....。マスタリングは彼の大ファンだというCalmさんが手をあげてくださいました!
そして来日公演は5月13日土曜日、めぐろパーシモンホールにて!
2023年 5月 中村 智昭 MUSICAÄNOSSA / Bar Music Shibuya,Tokyo
〜以下、メーカー・インフォメーションより〜
現代ポーランド・ピアニズムの至宝、スワヴェク・ヤスクウケのCDオンリーのアルバム群から超厳選の5曲を世界初ヴァイナル化!
全音楽ファン必携の完全限定盤が、来日公演を目前にした絶好のタイミングでムジカノッサ・グリプスより4/26にリリース!
本国ポーランドでは2014年に、ここ日本では2016年にリリースされたアルバム『Sea』はジャズのみならず、ポスト・クラシカル/アンビエント/エレクトロニカ、例えばニルス・フラームやハウシュカ、ゴールドムンドといったアーティスト達が名を連ねるであろうピアノ・ソロ作の近代史においても、非常に稀有な光を放つ衝撃の作品でした。そのタイトル曲と言える「Sea
I」に、それ以前にトリオ名義でリリースされていたグルーヴィーな「Chili
Spirit」、永遠の美しさを湛えたバラード「Moments」という素晴らしい楽曲達を今回初めてアナログ化することができて、本当に嬉しいです。彼の音楽が、より様々な場所またはシーンで、より多くの人々の耳に届くことを心から願いながら選びました。6年ぶりの来日公演も、今から楽しみでなりません。(中村
智昭 MUSICAÄNOSSA / Bar Music Shibuya,Tokyo)
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A1.Sea I
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A2.Chili Spirit
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A3.Tokitura
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B1.Moments
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B2.Park I
スワヴェク・ヤスクウケ
1979年ポーランドはバルト海沿岸の最北部に位置するプツク生まれのジャズ・ピアニスト。若くしてサックス奏者ズビグニェフ・ナミスウォフスキのバンド・メンバーとしてデビュー。同時期にグダニスクで結成された人気バンド、ピンク・フロイトに初期サポート・メンバーとしても参加。ジャズのみならず、テクノ、パンク、フォークといった様々な音楽要素を消化しながら、2004年には自身のトリオ名義で『Sugarfree』をリリース。順調にキャリアを重ねる中でやがてピアノ・ソロというフォーマットにたどり着き、『Moments』『Sea』『Senne』『Park
Live』といった傑作を立て続けに生み出した。2023年5月13日には、めぐろパーシモンホールにて「POLISH PIANISM
Concert」来日公演を行う。
【初2LP化!】V.A.『Hydeout Productions 2nd Collection』
Nujabes 命日の2月26日、店頭入荷!
〜以下、メーカー・インフォメーションより〜
現代の音楽業界全体の流れとは別に、宣伝活動を行わず純粋に音=作品のリリースのみでリスナーから大きな支持を獲得した稀有のインディペンデント・レーベル「Hydeout
Productions」のレーベルのコレクション・アルバム第2弾「2nd Collection」が2LPでリリース。
それは、Nujabesのアルバム『Metaphorical Music』『Modal Soul』と平行して、よりレンジの広い作品・人選で綴られたHydeoutのもう一つの世界。
アルバム『Modal soul』から「Reflection Eternal」の別章とも言うべき存在である「Another
Reflection」等、レーベルのコレクション・アルバムでありながらNujabesの2nd Album『Modal
Soul』以降のレーベルの方向性を示した作品。
Nujabes / Voice Of Autumn
Nujabes / Sky Is Falling
Uyama Hiroto / Waltz For Life Will Born
Clammbon By Nujabes / Imaginary Folklore
Nujabes / Hikari
Nujabes / Counting Stars
Nujabes / Another Reflection
Nujabes / Fly By Night
Pase Rock / Old Light (Voices From 93 Million Miles Away Remix)
Emancipator / With Rainy Eyes
Shing02 / Luv(sic.) Modal Soul Remix
Uyama Hiroto / Windspeaks
DSK / Winter Lane (Nujabes Remix)
Nujabes / After Hanabi -Listen To My Beats
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品番 : HOLP007
フォーマット : 2LP
4年前に初アナログ化音源を中心にムジカノッサで組んだコンピレーション『Tokyo
Moon』の2ndプレス・エディションを、12月3日にリリースしました。「Truth In Tears 2」を追加収録、"Moon
White"カラー盤で特製ポスター付きの豪華仕様です!(中村 智昭)
〜Charles Stepney『Step On Step』入荷のお知らせ 〜
MUSICAÄNOSSA Top Reccomend ~ D/H3 usen for Cafe Apres-midi 2022 Early Autumn Selection(放送期間 8月29日~10月9日 毎週月曜18:00~26:00)
Charles Stepney『Step On Step』(2022年 / International Anthem)
もしも貴方がチャールズ・ステップニー(1931-1976)という名前を知らないとしても、キーファーやジョン・キャロル・カービーといった現行シーンの先端を行くアーティストたちにいま心を奪われているならば、この作品は絶対に耳にすべきだ。時を遡ること約50年前の1970年前後、シカゴのサウスサイドにあったという自宅の地下スタジオにてデモ的に多重録音されたこれらの楽曲は、間違いなく彼らが行き着こうとする場所に先んじている。
そして、もしも貴方がミニー・リパートンやテリー・キャリアー、またはアース・ウィンド&ファイアーという名前を知っているならば、やはりこの作品を絶対に耳にすべきだ。なぜならば彼らはその活動の最初期に、チャールズ・ステップニーという編・作曲家/プロデューサーの手によって世に送り出されたからだ。また、同時期のラムゼイ・ルイスやデルズといったすでに十分キャリアを重ねていた者たちも同様に、チャールズ・ステップニーのスコアと指揮に導かれ未踏の境地へと達していた。
そうしたことを踏まえて『Step On
Step』と向き合うとき、僕たちはついに偉大な音楽家の核心に迫ることができる。ニュー・ロータリー・コネクションに提供した稀代の名曲「I Am
The Black Gold Of The
Sun」のプロトタイプ「Black Gold」の鈍く、それでいてあまりに眩しい輝きはいったいどうだろう。僕は、胸の高鳴りを抑えることができない。
今回の初秋セレクションでは、リズムボックスに導かれる柔らかな音像からシュギー・オーティス「Pling!」をすぐに連想してしまった「Roadtrip」や、後にアース・ウィンド&ファイアーが歌い大ヒット曲となる「That's The
Way Of
The World」を選んだ。現代のポピュラー音楽史におけるミッシングリンクとも言える、これほどまでに貴重で尊い音源のマスターテープが、長期の間にほぼ劣化もせず無事に残されていた奇跡に感謝する。(Bar Music 店主 中村 智昭)
通販はこちら!→https://barmusic.buyshop.jp
青野賢一さんの書籍「音楽とファッション 6つの現代的視点」をWeb ShopにUPいたしました! Small Circle of Friends『Cell』LPも在庫ございます!→https://barmusic.buyshop.jp
Bar Music Shibuya, Tokyo 曜日ごとの営業時間のご案内
【月曜日】18:00 ~ Midnight
【火曜日】18:00 ~ Midnight
【水曜日】18:00 ~ Midnight
【木曜日】18:00 ~ Midnight
【金曜日】18:00 ~ Early Morning
【土曜日】18:00 ~ Midnight
【日曜日】15:00 ~ 24:00
コーヒーとお酒、そして音楽。
Open / 18:00~Midnight (金曜日は翌早朝まで、日曜日は15:00オープン)
Close / 不定休
厳選のCDとレコードも販売。
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