2023年12月5日火曜日

12/6 Wed.「MUSICAÄNOSSA presents ANTHOLOGY VOL.8 PHAROAH SANDERS 編」[DJ]廣瀬 大輔(ELLA RECORDS)・中村 智昭(MUSICAÄNOSSA / Bar Music Shibuya,Tokyo)

 「廣瀬大輔が特定のカテゴリーを設定して、それはアーティストであったりレーベルであったりジャンルであったり、Bar Musicのサイトに短いコラムと少しのディスクレヴュー、DJではスタートの20時から21時までの1時間をそのテーマでレコードをプレイします。第8回のテーマはPHAROAH SANDERS。その後は、店主中村智昭と廣瀬が23時まで」(廣瀬大輔)

 


12/6 Wed.
MUSICAÄNOSSA presents ANTHOLOGY <anthos+logia> VOL.8 PHAROAH SANDERS
[DJ]廣瀬 大輔(ELLA RECORDS)・
中村 智昭(MUSICAÄNOSSA / Bar Music Shibuya,Tokyo)
[at]渋谷 Bar Music 
[info]03.6416.3307
http://barmusic-coffee.blogspot.com 
※18:00オープン、着席の通常営業スタイルで20:00~23:00の開催です。
※新型コロナウイルス禍以前より入店
人数を制限しておりますので、事前予約またはご来店直前にでもお電話でテーブルをおさえていただけますと幸いです。  
※消毒、お客様着席時のグループ別ソーシャルディスタンスの確保、換気など、ウイルス対策へのご理解とご協力をお願いいたします。
※Entrance Fee ¥1000

  

廣瀬 大輔(Ella Records)
ヴィンテージ・レコード・ディーラー&ショップElla Records所属。かつてはDANCE MUSIC RECORDのジャズ・バイヤーとして新譜を供給し、ライターとして“Jazz Next Standard”シリーズや「Jazz MeetsEurope」、「500 Club Jazz Classics」、“Jazz The New Chapter”シリーズ等の書誌や多くのライナーノーツ等へ新旧問わずジャズ/クラブ・ミュージックに関する執筆/寄稿、またDJ/選曲活動を行う。
 
 
●コラム by 廣瀬 大輔(Ella Records)
 1969年にリリースされたPharoah Sandersによるアルバム『Karma』について、当時の前衛ジャズ批評雑誌『JAZZ』の第2号にて、1ページを割いてこう評されている。 「まったく良くない」 「うんざりしてくる」 「救いようのない音楽だ」 本誌の他の一部のレヴューにおいても、Andrew Hillの『Grass Roots』については「ジャズ戦線から脱落した男」「ヒルよさらば!」、Ornette Colemanの『New York Is Now!』については「コールマンは不能」「絶望的だ」といった具合だ。いわゆる”切り取り”ではあるのだが、後者2つは間章氏によるもの、と言われれば、一部の方は納得し、または面白がってくれるだろう。 そのHillの『Grass Roots』の評の中の一文に「いずれにせよ、我々は運動論をヒルの言うような”平和と慰安”の中には位置づけたりは決してしまい。」とある。これはPharoahの『Karma』に対する批評と通ずるものがあるのかもしれない(『Karma』の批評はまた別の方)。

『Karma』、というか「The Creator Has A Master Plan」についてだが、Coltraneの『A Love Supreme』を引き継いではいるものの、Coltraneの死後にPharoahが辿り着いた”彼による”新しい地平であり、リラックスした緩やかに揺れるグルーヴは、今日では如何にも”Pharoah的”なサウンドとして、後の「Hum-Allah-Hum-Allah-Hum-Allah」、「Elevation」、「Love Will Find A Way」、「Moon Child」でも聴くことができる。これらの楽曲は、常に”平和と愛(慰安、すなわち慰めではなく)”であり続けた。ちなみに、なぜ「Prince Of Piece」を飛ばしたのか?といえば、リリース順では1973年と後になるその楽曲が収録されているStrata-Eastからの『Izipho Zam (My Gifts)』だが、録音は『Karma』の1か月前に行われている。もし、『Izipho Zam (My Gifts)』の方が『Karma』よりも先にImpulseからリリースされていれば、先の評論家も『Karma』をそう酷評しなかったかもしれないし、逆に『Karma』が今ほど”聖典”となっていなかったかもしれない。

Pharoahは、1970年代後半からニュー・エイジ、ディスコ、ラテン、レゲエ、ワールド・ミュージックといったサウンドを自身の中に取り入れ、スピリチュアルな超越性と精神性に焦点を当てた作品をリリースし続けた。通底したものはあれど、決して音的な”側(がわ)”は一貫したものではなかった。

たしかに、先の批評家たちの志向する実存主義的側面と、自由であり表現であり能動的に”私”に焦点を当てるフリー・ジャズ、特にソロ・インプロヴィゼーション作品は、相性が良いだろう。それに対してレヴィ=ストロースは「構造主義は人間を自然に再統合し、主体を棚上げする」とする。まぁ、言ってしまえば観点次第でどちらも音楽と相性は良いのだが。そして、そこに表れた音楽については、観念主義的芸術論と古代ギリシャ的模倣芸術(ミーメーシス)との美学においての対比も見て取れるだろう。Pharoah Sandersは特に語らない。「私は私のやるべきことをやっただけです」。

最後にPharoahのアルバム『Message From Home』のジャケット裏面のライナーノーツによる、正に模倣芸術的解釈(ミーメーシス)による引用を訳して閉じる。

”Pharoah Sandersは地球と同調し、古代の天体のリズムを吸収し、彼のホーンの無数の音色の探求を通して、流れるようなフラクタルなイメージ、悲しみや記憶、そして来たるべきものとしての神々しいヴィジョンに溢れた音楽を創造することで、あらゆる方法を超越している。(中略...しましたがここも良い)上エジプト、下エジプトからローワー・イーストサイドまで、時代を超えて、ディアスポラは世界中の村、町、都市に私たちを蒔いた。祖国から遠く離れても、音楽の遠い呼び声がいつも私たちを支えてくれる。目的の表明、あるいはPharoah が名付けたように”故郷からのメッセージ(Message From Home)”をここで聴き、私たちがどこから来てどこへ向かおうとしているのかを思い出してほしい。 Bill Murphy ”
 
 
 【ディスク・レヴュー】by 廣瀬 大輔(Ella Records)
 




 ・Pharoah Sanders / Tauhid 
Coltraneの2枚目のリーダー作であり、Impulseでの1作目。アルバム・タイトルでは”イスラム”を、「Upper Egypt & Lower Egypt」では”古代エジプト”をモチーフとし、B面全てを使ったメドレーでは「Aum / Venus / Capricorn Rising」と、”仏教”、”ローマ神話”、”占星術”。JohnとAliceによるアルバム『Cosmic Music』のゲートホールド内のコラージュ曼荼羅のような雑多であり包括的な宗教観。そして、同年にColtraneと訪れた日本に対する情景「Japan」。
 
 

・Pharoah Sanders / Love In Us All 
Pharoahのインパルス最終アルバム。Cecil McBeeのベースが牽引するグルーヴィーな楽曲でストレートに愛について絶叫する「Love Is Everywhere」と、Bonnerの美しいピアノが時折現れるハードなインプロヴィゼーション「To John」の2曲で構成されたアルバム。リフレインを繰り返す楽曲と、オープン・フリーな楽曲の対比。ポップ・アートのようなカヴァー、そしてハートの色のグラデーションも印象的である。
 
 

 
・Pharoah Sanders / Pharoah 
Impulse移籍後にIndia Navigationに1枚のみ残したセルフ・タイトル作。Pharoahにしては珍しく、ギターにオルガンというバックの編成のためジャズ・ロック感もある。Pharoahのヴォーカルによる「Love Will Find A Way」は、翌年Aristaからリリースされたアルバムで再演されたが、そちらはスムース・ジャズに。ちなみに青いジャケットのヴァージョンは印刷担当者がインクの色を間違えたために生じたミスプリントとのこと。



 
・Pharoah Sanders / Journey To The One 
Pharoah Sandersといえば「You've Got To Have Freedom」という方も多くいらっしゃるだろう。自分の出会いもそうだ。リフレインもクラブ的だ。この期になると音も幾分ハイファイになり、そんなクリアな音の鳴りをバックにPharoahのダーティーなフラジオは逆に強烈に響く。ポスト・バップ的なサウンドが中心ながらも琴を使用した楽曲、タブラ/シタールをフィーチャーした楽曲などニュー・エイジ志向でもあり。
 

 
・Pharoah Sanders / Moon Child 
1980年代末にPharoahはオランダTimelessに『Africa』、『Moon Child』の2枚のアルバムを残す。『Africa』は「You've Got To Have Freedom」や「Origin」、Coltraneの「Naima」カヴァーなどのレパートリーを。「You've Got To Have Freedom」は『Live』と同様のアレンジ。『Moon Child』のアルバム・タイトル曲は”Pharoah節”の揺蕩うナンバー。

 
・Pharoah Sanders / Save Our Children 
Impulse、Arista以降はメジャー・レーベルとは契約していなかったPharohaだが1990年代末に、Bill Laswellプロデュースの元で2枚のアルバム『Message From Home』、『Save Our Children』を残す。どちらもワールド・ミュージック色濃い作品。ただ、Pharoahはやはりメジャー音楽業界に嫌気をさし、すぐに契約を解除してしまった。




 
 

中村 智昭(MUSICAÄNOSSA / Bar Music Shibuya,Tokyo)
1977年広島生まれ。渋谷「バー・ミュージック」店主。1995年にDJをスタートし、1999年より「ムジカノッサ」を主宰。選曲家としてユニバーサル/ビクター/インパートメント/キング/コアポート/ディスクユニオンより複数枚のコンピレイションCDやヴァイナルをリリース、ディスクガイドの企画・監修も手掛けると共にUSENやFM各局にも選曲を提供。ジョン・コルトレーンのトリビュート・コピレイション『Dear J.C.』(ユニバーサル)、ベニー・シングス『The Best Of Benny Sings』(ビクター)のライナーノーツや、「Latina」誌、HMV発行の「Quiet Corner」、リットーミュージック「Jazz Next Standerd」シリーズ、シンコーミュージック「Tokyo Moon」への寄稿など。CALMベスト・アルバム『Mellowdies for Memories』(ラストラム)の選曲とその解説も担当している。また、渋谷「カフェ・アプレミディ」にて1999年のオープンから2009年までの10年間店長も務めた。2010年渋谷に「バー・ミュージック」をオープン。2013年にはレーベル「ムジカノッサ・グリプス」をスタート。近年はスモール・サークル・オブ・フレンズ/STUDIO75とのコラボレーションも活発化している。晩年のテリー・キャリアーのCDオンリー音源から厳選し世界初ヴァイナル化した『Tokyo Moon』や、コンピレーションCD+7”EP『Bar Music』シリーズも好評。最新作は現代ポーランド・ピアニズムの至宝、スワヴェク・ヤスクウケのアルバム群から5曲を世界初アナログ化した『MUSICAÄNOSSA SLAWEK JASKULKE』。

 

 


 

Calm『Moonage Electric Ensemble』スペシャル・リイシュー盤が入荷!

初期代表作の一つである名曲「Light Years」を収録した、最高傑作アルバムとの呼び声高い名盤『Moonage Electric Ensemble』を、20年のときを経てCalm自身が再構築! オリジナル・ヴァージョンは全曲ミックスからやり直し、そのパーツから新しくダブ・ヴァージョンを制作、2CD/2LPとして蘇る。ミックスからマスタリングまで全てCalm本人が手がけた。

 

収録情報
Disc 1 (Original) - Brand New Mixdown and Mastering
1. Unseen Small Steps
2. Light Years
3. Noon at the Moon
4. The Other Side of the Moon
5. Tsukiyo
6. Between Worlds
7. Authentic Love Song
8. Oasis +ボーナストラック(SeahawksとLOVAの新作リミックス音源)を収録
 
Disc 2 (Moonage Daydream Dubs)
1. Unseen Small Steps - Daydream Dub
2. Light Years - Daydream Dub
3. Noon at the Moon - Daydream Dub
4. The Other Side of the Moon - Daydream Dub
5. Tsukiyo - Daydream Dub
6. Between Worlds - Daydream Dub
7. Authentic Love Song - Daydream Dub
8. Oasis - Daydream Dub

 

 

 

 

現行アルゼンチン・シーンがここ日本で注目される大きなきっかけとなった一枚がついに初アナログ化です! HMV渋谷店で嬉々としてCDで購入したあの日から、約15年待ちました。その静かな輝きは、いまだ美しいままです。 

2023年 7月 中村 智昭 MUSICAÄNOSSA / Bar Music Shibuya,Tokyo

 

通販はこちら!→https://barmusic.buyshop.jp

 

  


Yoshiharu Takeda『Before The Blessing』LP

 

揺らぎ、流れ、輪郭をあらわす幻想の音楽。
気鋭の音楽家、武田吉晴の4年振り待望のセカンド・フル・アルバム。
 
2018年に発表したファースト・アルバム『Aspiration』がCalmや井上薫から賞賛された、
東京在住、気鋭の作編曲家/鍵盤奏者にして選曲家としても活躍する武田吉晴。
アルバムを聴いた鈴木惣一朗(ワールドスタンダード)がその才能に惚れ込み、
自身がプロデュースするレーベル“Stella”からの新作をオファー。
4年の歳月をかけて制作された本作は、洗練の奥に潜む野性、静が内包する動を美しく表現し、
武田吉晴にしか創造できない音世界がさらに深化した素晴らしい内容。

■税込4,620円(税抜4,200円)
■レーベル:Stella
■発売・販売元:インパートメント
 

Bar Musicにて好評販売中です!



 

Terry Callier誕生日の5月24日、当店オリジナルのスペシャルT-shirt発売!

Bar Music店主・中村智昭が組んだコンピレーションLP『Tokyo Moon』のジャケット写真を使用した、当店のみ販売のスペシャルT-shirt!


Photo by Rui Tsuguchi

Size: S/M/L/XL¥4800(税込)

テリー・キャリアー
ソウル、ジャズ、フォークの狭間をブルースと共に独自のスタイルで紡ぎ、2012年に帰らぬ人となった孤高のシンガー・ソング・ライター。

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現代ポーランド・ピアニズムの至宝、スワヴェク・ヤスクウケのアルバム群から超厳選の5曲を2023年4月26日に世界初アナログ化でリリースしました!  衝撃の「Sea I」、トリオでグルーヴする「Chili Spirit」、美しき「Moments」.....。マスタリングは彼の大ファンだというCalmさんが手をあげてくださいました!

そして来日公演は5月13日土曜日、めぐろパーシモンホールにて!

 2023年 5月 中村 智昭 MUSICAÄNOSSA / Bar Music Shibuya,Tokyo

 


〜以下、メーカー・インフォメーションより〜 

現代ポーランド・ピアニズムの至宝、スワヴェク・ヤスクウケのCDオンリーのアルバム群から超厳選の5曲を世界初ヴァイナル化!

全音楽ファン必携の完全限定盤が、来日公演を目前にした絶好のタイミングでムジカノッサ・グリプスより4/26にリリース!
 
本国ポーランドでは2014年に、ここ日本では2016年にリリースされたアルバム『Sea』はジャズのみならず、ポスト・クラシカル/アンビエント/エレクトロニカ、例えばニルス・フラームやハウシュカ、ゴールドムンドといったアーティスト達が名を連ねるであろうピアノ・ソロ作の近代史においても、非常に稀有な光を放つ衝撃の作品でした。そのタイトル曲と言える「Sea I」に、それ以前にトリオ名義でリリースされていたグルーヴィーな「Chili Spirit」、永遠の美しさを湛えたバラード「Moments」という素晴らしい楽曲達を今回初めてアナログ化することができて、本当に嬉しいです。彼の音楽が、より様々な場所またはシーンで、より多くの人々の耳に届くことを心から願いながら選びました。6年ぶりの来日公演も、今から楽しみでなりません。(中村 智昭 MUSICAÄNOSSA / Bar Music Shibuya,Tokyo)
  • A1.Sea I
  • A2.Chili Spirit
  • A3.Tokitura
  • B1.Moments
  • B2.Park I
LP選曲:中村智昭 / マスタリング:Calm
 
スワヴェク・ヤスクウケ
1979年ポーランドはバルト海沿岸の最北部に位置するプツク生まれのジャズ・ピアニスト。若くしてサックス奏者ズビグニェフ・ナミスウォフスキのバンド・メンバーとしてデビュー。同時期にグダニスクで結成された人気バンド、ピンク・フロイトに初期サポート・メンバーとしても参加。ジャズのみならず、テクノ、パンク、フォークといった様々な音楽要素を消化しながら、2004年には自身のトリオ名義で『Sugarfree』をリリース。順調にキャリアを重ねる中でやがてピアノ・ソロというフォーマットにたどり着き、『Moments』『Sea』『Senne』『Park Live』といった傑作を立て続けに生み出した。2023年5月13日には、めぐろパーシモンホールにて「POLISH PIANISM Concert」来日公演を行う。
 

 

 

【初2LP化!】V.A.『Hydeout Productions 2nd Collection』
 
Nujabes 命日の2月26日、店頭入荷!

〜以下、メーカー・インフォメーションより〜
現代の音楽業界全体の流れとは別に、宣伝活動を行わず純粋に音=作品のリリースのみでリスナーから大きな支持を獲得した稀有のインディペンデント・レーベル「Hydeout Productions」のレーベルのコレクション・アルバム第2弾「2nd Collection」が2LPでリリース。

それは、Nujabesのアルバム『Metaphorical Music』『Modal Soul』と平行して、よりレンジの広い作品・人選で綴られたHydeoutのもう一つの世界。
アルバム『Modal soul』から「Reflection Eternal」の別章とも言うべき存在である「Another Reflection」等、レーベルのコレクション・アルバムでありながらNujabesの2nd Album『Modal Soul』以降のレーベルの方向性を示した作品。

Nujabes / Voice Of Autumn
Nujabes / Sky Is Falling
Uyama Hiroto / Waltz For Life Will Born
Clammbon By Nujabes / Imaginary Folklore
Nujabes / Hikari
Nujabes / Counting Stars
Nujabes / Another Reflection
Nujabes / Fly By Night
Pase Rock / Old Light (Voices From 93 Million Miles Away Remix)
Emancipator / With Rainy Eyes
Shing02 / Luv(sic.) Modal Soul Remix
Uyama Hiroto / Windspeaks
DSK / Winter Lane (Nujabes Remix)
Nujabes / After Hanabi -Listen To My Beats

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品番 : HOLP007
フォーマット : 2LP
 

 

4年前に初アナログ化音源を中心にムジカノッサで組んだコンピレーション『Tokyo Moon』の2ndプレス・エディションを、12月3日にリリースしました。「Truth In Tears 2」を追加収録、"Moon White"カラー盤で特製ポスター付きの豪華仕様です!中村 智昭

 
 
 
 

 

 

〜Charles Stepney『Step On Step』入荷のお知らせ 〜

MUSICAÄNOSSA Top Reccomend ~ D/H3 usen for Cafe Apres-midi 2022 Early Autumn Selection(放送期間 8月29日~10月9日 毎週月曜18:00~26:00) 

Charles Stepney『Step On Step』(2022年 / International Anthem)
もしも貴方がチャールズ・ステップニー(1931-1976)という名前を知らないとしても、キーファーやジョン・キャロル・カービーといった現行シーンの先端を行くアーティストたちにいま心を奪われているならば、この作品は絶対に耳にすべきだ。時を遡ること約50年前の1970年前後、シカゴのサウスサイドにあったという自宅の地下スタジオにてデモ的に多重録音されたこれらの楽曲は、間違いなく彼らが行き着こうとする場所に先んじている。
 
そして、もしも貴方がミニー・リパートンやテリー・キャリアー、またはアース・ウィンド&ファイアーという名前を知っているならば、やはりこの作品を絶対に耳にすべきだ。なぜならば彼らはその活動の最初期に、チャールズ・ステップニーという編・作曲家/プロデューサーの手によって世に送り出されたからだ。また、同時期のラムゼイ・ルイスやデルズといったすでに十分キャリアを重ねていた者たちも同様に、チャールズ・ステップニーのスコアと指揮に導かれ未踏の境地へと達していた。
 
そうしたことを踏まえて『Step On Step』と向き合うとき、僕たちはついに偉大な音楽家の核心に迫ることができる。ニュー・ロータリー・コネクションに提供した稀代の名曲「I Am The Black Gold Of The Sun」のプロトタイプ「Black Gold」の鈍く、それでいてあまりに眩しい輝きはいったいどうだろう。僕は、胸の高鳴りを抑えることができない。
 
今回の初秋セレクションでは、リズムボックスに導かれる柔らかな音像からシュギー・オーティス「Pling!」をすぐに連想してしまった「Roadtrip」や、後にアース・ウィンド&ファイアーが歌い大ヒット曲となる「That's The Way Of The World」を選んだ。現代のポピュラー音楽史におけるミッシングリンクとも言える、これほどまでに貴重で尊い音源のマスターテープが、長期の間にほぼ劣化もせず無事に残されていた奇跡に感謝する。Bar Music 店主 中村 智昭
 
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青野賢一さんの書籍「音楽とファッション 6つの現代的視点」をWeb ShopにUPいたしました! Small Circle of Friends『Cell』LPも在庫ございます!→https://barmusic.buyshop.jp

 


 
コーヒーとお酒、そして音楽。
Bar Music Shibuya,Tokyo
バー・ミュージック  
東京都渋谷区道玄坂1-6-7-5F 
Tel.03.6416.3307
Open / 18:00~Midnight
Close / 不定休
厳選のCDとレコードも販売。
 
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