本日からの毎週月曜日は、Bar Music店主である中村智昭が選曲する「USENチャンネル『D/H-3 usen for Cafe Apres-midi』Early Autumn 2011(放送期間9/5~10/16)Monday 18:00~26:00 by Tomoaki Nakamura」の放送を、店内BGMとしてリアルタイムでお聴きいただけます。
USENホームページ〜選曲リスト
http://music.usen.com/modules/D/content0003.html
「Early Autumn Selection 2011 Monday 18:00~26:00」の一枚
USENホームページ〜選曲リスト
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「Early Autumn Selection 2011 Monday 18:00~26:00」の一枚
藤本一馬 / Sun Dance
ここにあるのは、尊敬する同世代ミュージシャンによる、その内側から湧き溢れ出た本物のピュアな表現。今回の「Early Autumn 2011」の深夜選曲では、orange pekoeのギタリスト/作曲家である藤本一馬くんのソロ・デビュー・アルバム『Sun Dance』に呼応する音像をお届けいたします。ECMレーベルとその周辺、ブラジル方面からはやはりミナスジェライス。もちろん、去りゆく夏の思い出と、吹き抜ける心地よい秋風をイメージしながら、いつも以上にフレッシュなラインナップとなったディナータイムもお楽しみに。今年はここまで、良いリリースに恵まれているように感じています。(中村智昭)
これまでの音楽~またはポップ・ミュージックの歴史において、突出したメロディーや印象的なコード進行というものは、もしかするともう世に生み尽くされているのかもしれない──なんて途方もない想いに駆られてしまうことがある(何故だろう)。キンドレッド・スピリッツというオランダはアムステルダムに拠点を置くレーベルからアナログ・リリースされた、ベニー・シングスの1stアルバム『Champagne People』、そしてジャザノヴァのソナー・コレクティヴからワールド・リリースされた2ndアルバム『I Love You Benny Sings Live At The Bimhuis』を立て続けに手にしたとき、それは嬉しくも思い違いだったことにはっきりと気づかされた。それぞれのアルバムのラストをアフター・アワーズ的に飾るワルツ・ソングは音楽の持つ豊かさや穏やかさ、ピュアな愛のようなもので溢れ、確実に僕の中の何かを満たしたのだ。
「僕たちは、ファースト・フード化してゆくポップ・ミュージックに抵抗するためにここにいる。たとえば身体に良いものを食べたり、旅をしたり、本を読んだりするのと同じように、ひとは素晴しい音楽に出会うことで、もっと質の良い人生を送ることができるはず」
この文章は、つい先日届けられたばかりのベニー・シングス最新作『Art』のライナーノーツを執筆した際にも紹介させてもらったのだが、USENチャンネル「D/H-3 usen for Cafe Apres-midi」の放送開始10周年を祝う『Haven't We Met』にこそ、より相応しいのかもしれない。
「Make A Rainbow」──セレクターとして、音楽と共にある皆さんの未来に美しい虹がかかることを祈りながら。
2011年 5月 中村智昭
http://www.musicaanossa.com/
ここにあるのは、尊敬する同世代ミュージシャンによる、その内側から湧き溢れ出た本物のピュアな表現。今回の「Early Autumn 2011」の深夜選曲では、orange pekoeのギタリスト/作曲家である藤本一馬くんのソロ・デビュー・アルバム『Sun Dance』に呼応する音像をお届けいたします。ECMレーベルとその周辺、ブラジル方面からはやはりミナスジェライス。もちろん、去りゆく夏の思い出と、吹き抜ける心地よい秋風をイメージしながら、いつも以上にフレッシュなラインナップとなったディナータイムもお楽しみに。今年はここまで、良いリリースに恵まれているように感じています。(中村智昭)
Bar Music店主の中村智昭も選曲に参加〜解説を寄稿した「usen for Cafe Apres-midi」の10周年を祝うコンピレイション『Haven't We Met?』。ハンドメイドのパッケージも好評、お店限定のスペシャル特典CD-R「usen for Cafe Apres-midi Monday Classics 2001-2011」をご用意してお待ちしております。
Benny Sings / Make A Rainbow
コンピレイション『Haven't We Met?』のライナーノーツより
コンピレイション『Haven't We Met?』のライナーノーツより
これまでの音楽~またはポップ・ミュージックの歴史において、突出したメロディーや印象的なコード進行というものは、もしかするともう世に生み尽くされているのかもしれない──なんて途方もない想いに駆られてしまうことがある(何故だろう)。キンドレッド・スピリッツというオランダはアムステルダムに拠点を置くレーベルからアナログ・リリースされた、ベニー・シングスの1stアルバム『Champagne People』、そしてジャザノヴァのソナー・コレクティヴからワールド・リリースされた2ndアルバム『I Love You Benny Sings Live At The Bimhuis』を立て続けに手にしたとき、それは嬉しくも思い違いだったことにはっきりと気づかされた。それぞれのアルバムのラストをアフター・アワーズ的に飾るワルツ・ソングは音楽の持つ豊かさや穏やかさ、ピュアな愛のようなもので溢れ、確実に僕の中の何かを満たしたのだ。
当時まだ新興の小さなレーベルであったドックス・レコーズからデビューして間もなかったベニー・シングスを、真っ先に強い信念を持って世界にプレゼンしたキンドレッド・スピリッツに『Soul Purpose Is To Move You』という、名曲「Champagne People」を収録したコンピレイション・アルバムがある。これは、その作品におけるレーベルからのメッセージである。
「僕たちは、ファースト・フード化してゆくポップ・ミュージックに抵抗するためにここにいる。たとえば身体に良いものを食べたり、旅をしたり、本を読んだりするのと同じように、ひとは素晴しい音楽に出会うことで、もっと質の良い人生を送ることができるはず」
この文章は、つい先日届けられたばかりのベニー・シングス最新作『Art』のライナーノーツを執筆した際にも紹介させてもらったのだが、USENチャンネル「D/H-3 usen for Cafe Apres-midi」の放送開始10周年を祝う『Haven't We Met』にこそ、より相応しいのかもしれない。
「Make A Rainbow」──セレクターとして、音楽と共にある皆さんの未来に美しい虹がかかることを祈りながら。
2011年 5月 中村智昭
http://www.musicaanossa.com/