2015年5月25日月曜日

毎週月曜日のミュージック・メニュー(2015 Early Summer Selection)



本日からの毎週月曜日は、Bar Music店主である中村智昭が選曲する「USENチャンネル『D/H-3 usen for Cafe Apres-midi 2015 Early Summer Selection(放送期間5/25~7/12)Monday 18:00~26:00 by Tomoaki Nakamura」の放送を、リアルタイムで店内BGMとしてお聴きいただけます。

USENホームページ→http://music.usen.com/channel/d03/
本セレクションの一枚

V.A.『Bar Music×CORE PORT Precious Time for 23:00 Later』
コアポート──2014年の東京で産声をあげた新たなレーベルの名は、「その核となる揺るぎない音楽性を有したアーティストや作品が集う港とする」という発足理念に由来します。わずか一年の履歴においてすでにアメリカ、イギリス、フランス、アルゼンチン、ブラジル、イタリア、ドイツ、カナダ、日本から届いた様々なスタイルの良質な音楽を僕たちリスナーに紹介。さらにはフランスの吟遊詩人、ピエール・バルーが60年代から現在に至るまで手掛け続けるレーベル、"サラヴァ"の膨大なカタログを有することも特色の一つ。「Bar Musicの23時あたりの雰囲気をイメージしたコンピレイションを、コアポートの音源で」という依頼を頂戴したのは、やはり終電を目の前にしたころだったでしょうか。これまで「usen for Cafe Apres-midi」において特にリリース・タイミングで選曲してきたベッカ・スティーヴンス「Tillery」やジェニフェル・ソウザの「Pedro e Lis」、大好きなカーメン・ランディの「Grace」、ヒルデ・ヘフテによるビル・エヴァンス「Children's Playsong」の美しいカヴァー、そうして日本国内初CD化4曲を含むサラヴァのアザー・サイド(ピエール・バルー「サンバ・サラヴァ」、ブリジット・フォンテーヌ「ラジオのように」といったおなじみの曲ではないという意味で)にスポットを当てられたことも"らしい"気がしています。各曲を今回の初夏セレクションにもあらためて織りまぜてはいますが、また別のシチュエイション、例えば貴方の一日が終わるころのプレイヤーにこのCDをセットしてもらえるなら、それ以上の喜びはありません。2015年に一人の選曲者として訪ねることができたコアポートという名の港は、音楽への愛とロマンに溢れた、とても素晴らしい場所でした。     (中村智昭)

Bar Musicにて好評販売中です!



Bar Music店主の中村智昭も選曲に参加〜解説を寄稿した「usen for Cafe Apres-midi」の10周年を祝うコンピレイション『Haven't We Met?』。ハンドメイドのパッケージも好評、お店限定のスペシャル特典CD-R「usen for Cafe Apres-midi Monday Classics 2001-2011」をご用意してお待ちしております。





Benny Sings / Make A Rainbow
コンピレイション『Haven't We Met?』のライナーノーツより







これまでの音楽~またはポップ・ミュージックの歴史において、突出したメロディーや印象的なコード進行というものは、もしかするともう世に生み尽くされているのかもしれない──なんて途方もない想いに駆られてしまうことがある(何故だろう)。キンドレッド・スピリッツというオランダはアムステルダムに拠点を置くレーベルからアナログ・リリースされた、ベニー・シングスの1stアルバム『Champagne People』、そしてジャザノヴァのソナー・コレクティヴからワールド・リリースされた2ndアルバム『I Love You Benny Sings Live At The Bimhuis』を立て続けに手にしたとき、それは嬉しくも思い違いだったことにはっきりと気づかされた。それぞれのアルバムのラストをアフター・アワーズ的に飾るワルツ・ソングは音楽の持つ豊かさや穏やかさ、ピュアな愛のようなもので溢れ、確実に僕の中の何かを満たしたのだ。
当時まだ新興の小さなレーベルであったドックス・レコーズからデビューして間もなかったベニー・シングスを、真っ先に強い信念を持って世界にプレゼンしたキンドレッド・スピリッツに『Soul Purpose Is To Move You』という、名曲「Champagne People」を収録したコンピレイション・アルバムがある。これは、その作品におけるレーベルからのメッセージである。

「僕たちは、ファースト・フード化してゆくポップ・ミュージックに抵抗するためにここにいる。たとえば身体に良いものを食べたり、旅をしたり、本を読んだりするのと同じように、ひとは素晴しい音楽に出会うことで、もっと質の良い人生を送ることができるはず」

この文章は、つい先日届けられたばかりのベニー・シングス最新作『Art』のライナーノーツを執筆した際にも紹介させてもらったのだが、USENチャンネル「D/H-3 usen for Cafe Apres-midi」の放送開始10周年を祝う『Haven't We Met』にこそ、より相応しいのかもしれない。

「Make A Rainbow」──セレクターとして、音楽と共にある皆さんの未来に美しい虹がかかることを祈りながら。

2011年 5月  中村智昭










『V.A. / Bar Music × CORE PORT -Precious Time for 23:00 Later-』
深い夜の、音楽がより心に響く特別な時間へ。
渋谷「バー・ミュージック」とレーベル「コアポート」が
全音楽ファンにおくるミッドナイト・ミュージック。
2015.5.20 RELEASE
選曲:中村智昭 (MUSICAÄNOSSA / Bar Music)





*コンピレイション『Bar Music 2013』からのアナログ12インチEPが、2015年03月18日、ついにリリース!→http://barmusic-coffee.blogspot.jp/2015/03/bar-music-201312ep20150318.html






コーヒーとお酒、そして音楽。
Bar Music
バー・ミュージック  
Tel.03.6416.3307
Open / 19:00~Midnight (日曜日のみ16:00~24:00、金曜日は朝まで営業しております)
Close / 不定休
厳選のCDとLP、コーヒー豆も販売。




*Bar Music Schedule:Spring 2015 & 5th Anniversarryhttp://barmusic-coffee.blogspot.jp/2015/05/bar-music-schedule-spring-2015-5th.html

*スタッフ募集のお知らせ〜あんこ店長(チワワ♀7歳)一家のお花見〜→http://barmusic-coffee.blogspot.jp/2014/04/6.html

*コンピレイションCD『Bar Music2013』好評販売中!→http://musicaanossa-since1999.blogspot.jp/2013/10/1022-tue-cdbar-music-2013.html

0 件のコメント:

コメントを投稿